福島ホープス・岩村明憲選手が『最終戦』 21年間の現役に別れ

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現役最後の試合を終えて、観客とタッチを交わす岩村選手兼任監督

 BCリーグ・福島ホープスの岩村明憲選手兼任監督(38)が10日、21年間の現役生活を終えた。郡山市のヨーク開成山スタジアムで行われた引退試合には同球団最多動員数を更新する3607人のファンが詰め掛け、プロ野球、米大リーグで活躍した名選手に声援を送った。

 「福島に来た時からどこかでけじめをつける覚悟をしていた」。2014(平成26)年に選手兼任監督に就任してから、県民に愛されるチームづくりに力を注いだ。今年4月に現役引退を発表。度重なるけがで足に不安を抱え、投球を見極める動体視力にも衰えを感じていたという。

 ホーム最終戦は1番指名打者で出場した。15年8月に「代打俺」で1号本塁打を放った思い入れのある球場で第1、2打席は凡退したが、第3、4打席はヒットでチャンスメークした。信条とするのは「何苦楚魂(なにくそだましい)」。何事も苦しいときが自分の礎をつくるという言葉をプレーで体現した。

 チームはこの日、3季連続の地区プレーオフ進出を決めた。プレーオフは監督に専念し、来季の去就は未定としたが、監督として残留することを希望している。試合後、これまでの野球人生を振り返り、「一人ではやってこられなかった。感謝の一言しかない」と締めくくった。記者会見では「次の世代にプロとしてやってきたことを伝えるのが使命。第二の岩村明憲を育てていきたい」と晴れやかな表情で語った。