人骨出土...古代の姿に思いはせる 喜多方・灰塚山古墳で説明会

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調査内容を説明する辻教授

 発掘調査で石棺内部から約1500年前に会津を治めた豪族とみられるほぼ全身の人骨が見つかった喜多方市慶徳町の灰塚山古墳で16日、地元住民向けの現地説明会が開かれ、参加者が古代の姿に思いをはせた。

 同古墳は古墳時代中期(5世紀)ごろに築造された全長約60メートルの前方後円墳。古墳の被葬者は土の酸で溶けてなくなるケースが多いが、同古墳では頭や背中、胸、腰、脚など保存状態の良いほぼ全身の人骨が出土した。調査を担当する東北学院大の辻秀人教授(66)は説明会で「全国でも極めて例が少ない上に、現代の最新科学で分析できる意義は大きい」と強調した。

 人骨は60歳以上の老齢で亡くなった身長150~160センチの男性と推測され、あごには歯が数本残っていた。今後、人骨発掘に精通する新潟医療福祉大の奈良貴史教授(57)らによりDNA鑑定や復顔などの詳細な分析が行われる。辻教授は「(豪族とみられる人物の)ルーツや当時の食生活などが判明する可能性がある」と期待した。

 同市塩川町には、国指定史跡で東日本最大級の古墳時代の豪族居館「古屋敷遺跡」があり、灰塚山古墳との関連が推定される。説明会に参加した新宮区長の男性(56)は「人骨の発見は地元の誇り。復顔が楽しみ」と話した。

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