「賠償に差...おかしい」 原発事故集団訴訟、原告団から憤りの声

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 判決後、原告団からは落胆と憤りの声が上がった。「今回の判決はおかしい。納得できない。言葉が出ない」。南相馬市から宮城県名取市に自主避難した自営業、男性(60)と女性(56)夫妻は期待と食い違う判決を知り、言葉を詰まらせた。

 判決は、自主避難者は避難の合理性が認められる場合に事情に応じて賠償の対象となることが認定されたが「自主避難は、放射能への恐怖からの行動だった。(同じ)避難なのに賠償で差が出るのはおかしい」と判決への疑問を口にした。

 「子どもの健康を考えたら離れることが優先だった」と女性は振り返る。事故当時中学生だった2人の娘の健康への影響を心配しての判断だった。古里を離れ、いわき市や喜多方市など各地を転々とした。娘たちは同級生と別れる経験もした。

 判決は、津波の予見可能性を認めたが、東電に重大な過失はないと判断した。女性は「津波を予見していたのに、防波堤の設置などをしなかった。責任はないのか」と表情を曇らせた。

 千葉弁護団、「不当判決」強調

 千葉訴訟の判決を受け、原発被害救済千葉県弁護団は22日、千葉市で記者会見し、福武公子弁護団長は「国が事故は予測できたとしながら、裁量の上で対策を講じなくて良いという理屈はおかしい」と批判した。

 自主避難者への賠償や「ふるさと喪失」慰謝料が認められた点には「国の中間指針では補填(ほてん)しきれない損害があると認められた」とした。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

【 選挙速報 】第48回衆議院議員選挙・福島選挙区