復興後押し、富岡ホテル 「駅前の新しい顔」に、地元8人共同出資

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バリアフリー仕様のツインルーム

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で運休しているJR常磐線竜田―富岡間の21日の運転再開を前に、4階建てのビジネスホテル「富岡ホテル」が17日、富岡町のJR富岡駅前にグランドオープンした。

 地元の8人が共同出資して経営する。古里の復興を願う8人の夢が詰まったホテルが「生まれ変わる駅前の新しい顔」として宿泊客をもてなす。

 3年がかりでスタートラインに立った。8人がまとまって、これから始まるという思いだ」。現地で行われたセレモニー後、富岡ホテルの渡辺吏(つかさ)社長(57)は万感の思いを口にした。

 震災前の職種が宿泊業のほか、自動車販売業、衣料品販売業、雑貨卸業、青果市場など多様な人が集まっただけに一部で心配する声もあったが、結束して準備を進めた。

 取締役4人を含む社員11人とパート2人で宿泊客を迎える。震災前は自動車販売業だった渡辺信一取締役支配人(41)は開業に向け県外のホテルで研修を積んだ。「営業努力でリピーターを増やしたい」と意気込む。

 まずは稼働率7割を目指す。宮本皓一町長は「帰町した町民と町に訪れた人の交流の場になってほしい」と期待する。渡辺社長は「ホテルを足掛かりに駅前周辺が活気づき、復興につながってほしい」と決意を語った。

 客室はシングル66室、車いすの人も使いやすいバリアフリー仕様のツイン3室の計69室で、風呂とトイレが分かれている。窓からは復旧が進む沿岸部を一望できる。夜の森地区の桜並木や津波で失われた「ろうそく岩」など、震災前の富岡の風景画を飾った。絵画はまちづくり会社「とみおかプラス」の大和田剛代表理事が描いた。

 県産食材を使ったレストランとラウンジを備える。積水ハウス郡山支店が設計施工した。長期宿泊の割引プランがあるほか、予約制で宴会と会議室の貸し出しも受け付ける。

 問い合わせは富岡ホテル(電話0240・22・1180)へ。

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