月の地下に巨大空洞 JAXA、福島市出身・春山純一さんら研究

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研究成果をまとめた春山純一氏

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は18日、月の地下に全長約50キロにわたって延びる巨大な空洞があることが月周回衛星「かぐや」の観測データから分かったと発表した。

 過去の大規模な火山活動によってできたとみられる。研究成果は、福島市出身の春山純一JAXA助教らがまとめた。

 月を巡っては、米国が有人探査の検討を開始、JAXAも2030年に飛行士を送る構想を持つなど関心が高まっている。

 空洞は、宇宙からの放射線や月面での激しい温度変化の影響を和らげることができるほか、内部に水が存在する可能性もあり、春山助教は「今後の月の起源の研究につながる」と話す。

 将来の月の探査基地に適した構造で、春山助教は「今回の地下空洞の利用法を含め、今後、どう月探査を進めるか、世界各国で議論が始まる」と話している。

 空洞があるのは、月の表側にある「マリウス丘」と呼ばれる場所の地下。かぐやが撮影した画像で直径と深さが約50メートルの縦穴が見つかり、電波による観測データを基に、地下の構造をさらに調べた。

 その結果、縦穴のさらに下に、長さ約50キロにわたって細長い空洞が広がっていることが分かった。月面からの深さは数十~約200メートル。全てがつながっているかは不明だが、崩壊している跡は見つかっていない。

 空洞は35億年ほど前にできたとみられる。溶岩が流れた際に、表面は冷えて固まる一方、内部は抜けきって空洞になったと考えられる。同様の構造は富士山の麓などにもある。

 かぐやは07年に打ち上げられ、月の周囲を回りながら地形や内部構造を観測。09年に月面に落下させて運用を終えた。

 かぐやの観測データの解析には、07(平成19)年にJAXAと覚書を締結した会津大が関わった。

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