福島県「研修医」最多110人 18病院内定、定員充足率は71%

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 厚生労働省は19日、来年度の卒後臨床研修を希望する医学部生らと、研修医を受け入れる大学病院・臨床研修病院とをつなぐマッチング(組み合わせ決定)の結果を発表、県内18病院に110人(前年同期比13人増)が内定した。現在の研修制度が導入された2004(平成16)年度以降最多で、初めて100人を超えた。一方、県内病院の定員の合計(154人)に占める充足率は71・4%にとどまり、国内の病院全体の充足率81.9%を大きく下回った。

 県内18病院のうち、定員を満たしたのは福島赤十字病院(福島市、6人)公立藤田総合病院(国見町、6人)星総合病院(郡山市、7人)寿泉堂綜合病院(郡山市、6人)白河厚生総合病院(白河市、6人)竹田綜合病院(会津若松市、10人)福島医大会津医療センター付属病院(会津若松市、2人)の7病院。一方、わたり病院(福島市)と福島労災病院(いわき市)は内定者がいなかった。

 大谷晃司福島医大医療人育成・支援センター長は「県内各病院が(研修内容の充実などに)それぞれ取り組んできた結果、予想以上に増やすことができた」と指摘。「来年度から卒後臨床研修に入る福島医大の現6年生は99人。県内の研修医数が福島医大の医学部生数を下回る『輸出超過』の状態がしばらく続いたが、今回はそうはならず一安心」とも話した。

 福島医大が前年同期の14人から27人とほぼ倍増したことについては「医大が中心となって取り組む新専門医制度の影響もあるかもしれない」と分析した。新専門医制度は、卒後臨床研修を終えた医師が専門分野のプログラムに取り組み専門医資格を取得する制度で、来年度スタートする予定。

 医学部生らは大学卒業後の2年間、幅広い診療科での研修が義務付けられている。研修医の3分の2が研修後も県内にとどまるとされ、医師不足解消を目指し県や各病院は確保に努めている。本県研修医数は震災、原発事故後に激減したが、その後増加に転じた。

 国の14年度調査によると、県内の医療施設で働く医師数は10万人当たり188.8人で全国43位。全国平均は同233.6人で、本県が全国平均に届くには、あと約850人の医師が必要になる。県内七つの2次医療圏別でみると、県北医療圏以外は全国平均を大きく下回る。

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