学生と『大学猫』...共に生きよう 福島大で野良猫の命守る活動

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福島大のキャンパスで暮らす大学猫。人と猫との共生を考えるシンポジウムが同大で開かれる

 大学キャンパス内で暮らす野良猫「大学猫」と学生の共生を目指す福島大のサークル「福島大学ねこサークル」は12月、国内各大学で同様の活動に取り組むサークルが集う「大学猫シンポジウム」を本県で初開催する。代表の北村はるかさん(24)=大学院人間発達文化研究科修士2年=は「大学キャンパスという特殊な環境で、人と猫とが共に生きる在り方を考え、理解を広めていきたい」と決意を語る。

 大学キャンパスは餌をやる人が多く、隠れるための建物も多いことから野良猫がすみ着きやすく、各地の大学にはこうした大学猫との付き合い方を考えるサークルがある。

 北村さんは福島大に健康状態が悪い多くの大学猫がいるのを見て、昨年4月に一人でサークルを創設。毎日の餌やりを通じた猫の健康管理や、TNR(T=トラップ、捕獲すること。N=ニューター、不妊手術を施すこと。R=リターン、元の場所に戻すこと)と呼ばれる活動を通じて、大学猫の一代限りの命を見守る取り組みを進めてきた。

 共生のために学生側の意識も変えようと、猫が建物に侵入するのを防ぐためにドアを閉めるようポスターで呼び掛けたり、猫に人の食べ物を与えないよう注意喚起を行った。

 「学生が安易に命に手を出すな」との批判を学内外から受けることもあったが、日々更新するツイッターなどで活動の意義を発信した。

 福島大にいる大学猫約35匹のうち、現在までに29匹の不妊手術を終えた。活動前と比べて、猫の健康状態は格段に良くなった。以前とは見違えるようになった茶色の「もしゃ」は、今では学生の人気者。部員は34人に増えた。

 大学猫シンポは今回で4回目になる。北村さんが本県の大学猫への意識を高めようと提案し、福島大での開催が実現した。早大や京大、立命大などのサークル約10団体が参加し、地域や行政に大学猫への理解を求める方策について議論を深める予定だ。北村さんは「命を尊重し、殺処分を減らすためにできることをしたい。猫との共生を巡る関心が福島で高まってほしいと思う」と話す。

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