名物納豆「大粒」を復刻 いちいとカミノ製作所、同じ原料で人気

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「だいもんじ食品」の納豆「大粒」を復刻したカミノ製作所の「大粒」

 製造を中止した「だいもんじ食品」(福島市)の名物納豆「大粒」を、スーパーのいちい(同市)と納豆製造のカミノ製作所(川俣町)がタッグを組んで復刻させた。8月中旬の発売から約2カ月間で8700パック以上が売れる人気ぶりで、いちいのマーケティング担当者は「地元の納豆を守ることができて良かった。今後も販売を続けていきたい」と話す。

 1936(昭和11)年創業のだいもんじ食品は納豆を製造し、県北地方のスーパーを中心に販売。しかし、東京電力福島第1原発事故に伴う風評被害などで売り上げ減が続き回復も見込めないと判断、今年2月に製造を中止した。同社の納豆が店頭から消えたことで「なくなってさみしい」との買い物客の声がいちいに多数届き、地元の"ソウルフード"を残そうと同じ県北地方のカミノ製作所に話を持ち掛け、今春から復刻版の製造に乗り出した。

 原料は「だいもんじ食品」と同じ品種の大豆を使い、同社の指導を受けて食感や風味を近づけて何度も試食を重ねて完成させた。パッケージは従来の「だいもんじ」の文字は消したが、家紋と「大粒」の文字は同じデザインを採用した。

 いちい13店舗で販売しており、価格は取り扱っている納豆の平均と比べ40円ほど高いにもかかわらず、1日平均100個以上、週末は200個以上も売り上げている。

 製造するカミノ製作所の神野三和子社長(63)は「最初はお客さんが手に取ってくれるのか心配だったが、喜んでもらえていると聞きうれしい限り。今ではわが社の商品として大切にしている」と語った。