廃炉・汚染水対策の進展を評価 内堀福島県知事が第1原発視察

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 内堀雅雄知事は15日、東京電力福島第1原発を約1年ぶりに視察した。視察後の報道陣の取材に、廃炉・汚染水対策の進展を評価した一方で「廃炉を安全かつ着実に進めることと併せて、情報発信をきちんとしなければ現場の努力が国内外で受け止めてもらえない」と語り、風評払拭(ふっしょく)や住民の帰還促進に向けて情報発信の仕方の改善に努める考えを示した。

 内堀知事の第1原発視察は2014(平成26)年11月の知事就任後3度目。東電の小早川智明社長らの案内で、1~4号機を見渡せる高台から各号機の現状を確認した。使用済み核燃料プールからの核燃料取り出しに向けた準備が進む3号機では、防護服を着て建屋上部に足を踏み入れた。

 内堀知事は「困難も多かったかと思うが、安定的に廃炉作業が進んでいることは大きな進展だ。国と東電は安全を最優先に廃炉対策を確実に進めてほしい」と強調。この1年間の進歩として、3号機の使用済み核燃料取り出し準備や汚染水対策の切り札「凍土遮水壁」の完成、作業環境の改善を挙げた。

 トリチウム(三重水素)を含む水を保管した地上タンクが構内に立ち並ぶ現状について「トリチウムを含む水の取り扱いはデリケートな問題であり、国、東電は慎重に議論を進めてほしい」と述べた。

 新事務本館では、東電と協力企業の約350人を前に、内堀知事は「絶対に廃炉を成功させよう。皆さんの力を貸してほしい」と激励した。