復興支える市民の足に 女性運転手、南相馬・2種免許助成第1号

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市民の足となって復興を支えたい」と意気込む関さん

 南相馬市内のタクシーやバスの運転手不足を解消しようと同市が本年度から始めた2種免許取得に伴う助成事業で、同事業を活用した第1号のタクシードライバーに平和タクシー(同市原町区)の関由紀子さんが決まった。関さんは「市民の『足』となって復興を支えたい」と意気込む。

 県や同市によると、行政機関が公共交通事業者に対し、従業員の2種免許取得で助成するのは県内初で、全国的にも珍しいとされる。

 全国的に進む運転手不足の流れは県内でも加速し、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で多くの住民が避難した南相馬市では、帰還した高齢者らの足の確保に向け運転手の確保が急務となっている。

 同市によると、震災による避難などの影響で運転手不足が深刻化し、市内のタクシー事業者2社が廃業。路線バスも複数ルートが休止している。

 関さんは車の運転が好きなことなどを理由に今春、入社した。

 女性目線の柔らかな応対に顧客から好評を得ており、遠藤正文社長も期待を寄せる。関さんは常備する地図帳に顧客の目的地をマーカーで1カ所ずつ塗るのを仕事の励みにし、「いつかは地図上の南相馬を明るく染め上げたい」と笑顔を見せた。

 同事業は、市内を営業区域とする公共交通事業者に対し、従業員の2種免許取得に伴う教習料の2分の1を上限額12万5千円で助成する。対象資格は普通、中型、大型の2種免許で、従業員の6カ月以上の継続雇用を条件としている。