三菱伸銅・若松製作所で「データ偽装」 一部製品の性能や検査

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 非鉄大手の三菱マテリアルは23日、子会社三菱伸銅の若松製作所(会津若松市)などが一部製品の性能や検査のデータを改ざんしていたと発表した。顧客企業が求めた品質基準を満たしているかのようにごまかしていた。三菱伸銅などは10月中旬に不正があったことを把握していたが公表していなかった。本県で神戸製鋼所のデータ改ざんと同種の不正が明らかになったのは初めて。

 三菱伸銅によると、顧客の求めた性能を満たしているかのように性能データを改ざんした疑いがあるのが分かったのは、若松製作所が2016(平成28)年10月からの1年間に出荷した14万3435トンのうち、銅製品879トン。自動車や電子機器に使用するコイル状の製品で合金の強度や導電率のデータを書き換えた。29社に出荷したとみられる。このうち14社への説明を終え、不具合などの報告は受けていないという。同社は福島民友新聞社の取材に「具体的な内容は今後説明する」とし、出荷先などの詳細を明らかにしていない。

 同社は半導体部品などに用いる合金材などを扱い、17年3月期の売上高は1225億円、従業員数は約1000人。若松製作所は1937年創業で、従業員数は約400人。

 不正があったのは三菱伸銅のほか、三菱電線工業(東京)、三菱アルミニウム(同)の2社。三菱マテリアルは三菱伸銅を含めた3社から安全性の問題や法令違反の報告はないとしている。24日に記者会見を開き詳細を説明する。