「高寺伝説」に迫る 会津坂下、18年度から発掘調査着手

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 日本への仏教公伝(538年、552年など)と同時期に仏教が伝来した伝説がある会津坂下町の高寺山の初の発掘調査が来年度から始まることが4日、分かった。町教委が本年度実施した測量調査で、高寺山の山頂付近に複数の平場が見つかったためで、「高寺伝説」に迫る町教委の発掘調査に注目が集まる。

 伝説は540年に中国の僧・青岩(青巌)が高寺山に草庵を結んだと「恵隆寺縁起」に記されていることに由来する。別の古文書も踏まえると、一時は隆盛したが、775年に戦火で焼失。804年に再興され、平安時代にかけて繁栄したとされる。一方、高寺山で遺構は確認されておらず、長年の謎とされてきた。

 4日、会津坂下町で「高寺山遺跡調査指導委員会」が開かれ、考古学や仏教美術の専門家が話し合った。時枝務立正大教授は、全国的に類似した地形に栄えた山寺があることから「平安時代の寺院跡」の可能性を指摘。町教委は来年度から数年かけ、建立可能な平場の発掘調査を進めていく。