「復興補助金」4600万円詐取容疑で元社長の55歳男ら2人逮捕

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 東日本大震災で被災した企業の復旧を目的とした国の「中小企業グループ補助金」約4600万円をだまし取ったとして、福島署は5日、詐欺の疑いで郡山市の食品会社「鮮味」元社長の会社員、男(55)=千葉県松戸市=と、元部長の自営業、男(35)=鏡石町=の両容疑者を逮捕した。

 逮捕容疑は2012(平成24)年7月ごろ、調理パン工場の修繕費を水増しするなどして虚偽の書類を県に提出、補助金約4600万円をだまし取った疑い。同署によると、2人は容疑を認めているという。

 同署や捜査関係者によると、55歳容疑者男が35歳容疑者男に経費を水増しした虚偽の書類作成を指示していたとみられる。業務用の冷蔵庫やミキサー、ガスレンジ、棚などの入れ替え費用を水増ししたり、架空計上していたという。

 同署は不正に受け取った補助金は会社の運転資金に回していたとみて調べている。

 県は2月、補助金適正化法違反の疑いで55歳容疑者男と同社を刑事告発。55歳容疑者男が経営していた別の食品加工会社も補助金約3600万円をだまし取ったとして刑事告発していた。

 県は、両社に対して不正受給分の補助金の合計約8400万円の返還命令を出しているが、両社は既に破産しており、回収の見通しは立っていない。