「除染土」市道路床材に 環境省、二本松で18年春にも再利用

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 環境省は5日、東京電力福島第1原発事故に伴う除染で生じた土壌を再利用する実証事業を、来年春にも二本松市原セの市道で行うと発表した。土壌を道路の土台となる路床材に使う。工事後に空間放射線量や地下水への影響などを確認、問題がなければそのまま使うことも想定されている。

 環境省によると、実証事業で使う土壌は原セ地区の除染で生じた土壌に限定。同地区の仮置き場に保管の大型土のう袋約500袋全てからごみや金属などを取り除き再生資材化する。市道の距離は約200メートル。路床材の上に路盤材とアスファルトを計約50センチ重ねる。

 土壌の再利用では、同省は作業員の被ばくや外部環境への影響を小さくするため土壌の放射性物質濃度や覆土の厚さに基準を設けている。1年程度の作業期間が見込まれ、再利用した土壌をアスファルトで覆う今回の実証事業の場合、土壌の基準値は1キロ当たり6000ベクレル以下としている。

 同省が仮置き場の約500袋から土壌を抽出し、測定した濃度は同1000ベクレル程度で、基準値を下回った。再利用する際はベルトコンベヤー式の測定器で土壌濃度を改めて確認。工事後は空間放射線量や地下水の放射性物質濃度、路面や路肩の健全性などを確認する。

 除染土壌の再利用は現在、南相馬市で実証事業が行われている。今後、中間貯蔵施設内や飯舘村でも再利用が進められる予定。