「ベッド」基準より3000床過剰 福島県7次医療計画・病床数

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 県は6日、本年度中に策定する第7次県医療計画の素案を示し、県内の人口などから「基準病床数」を1万7003床と算定した。今年3月時点で県内にある病床数は1万9964床で基準より2961床過剰な状況だ。県は医療技術や在宅医療の進展を背景に今後、入院患者は減少すると見込む。ただ在宅医療を担う医師や介護職員の確保など課題は多く、計画の実現に向けては極めてハードルが高い。

 基準病床数の設定は第6次県医療計画を策定した2012(平成24)年以来5年ぶり。福島市での県医療審議会で県が示した。高齢者らが長期入院する「療養病床」と、医療ケアが中心の一般病床について、六つの二次医療圏ごとに年齢別の人口や療養病床に入院している割合、一般病床の退院率などを基に算出した。

 医療圏別に、基準病床数と既存の病床数を比較すると、県北、県中、県南、会津・南会津(第7次県医療計画から統合)、相双、いわきの全てで基準を上回った。基準との差が最も少ないのは県南の83床、最も大きいのは会津・南会津の852床だった。

 地方ごとの格差について県は、各地に療養病床数が少ないことや高齢化率など6地域ごとに課題が異なると推定。7次計画では、地域包括ケアシステムの項目を新設したが、これを担う県内の医師数(14年)は人口10万人当たり188.8人で、全国平均の233.6人より44.8人も少ない。医療提供体制の充実に向け県は「厳しい状況だが、本人が希望する環境で療養できるよう保健・医療・福祉の連携を強化して取り組む」(地域医療課)としている。