「LNG燃料船」開発へ 東北電力と2社共同、環境負荷を低減

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 東北電力は、船舶による発電用燃料の輸送時に生じる環境負荷の低減に向け、商船三井(東京都)、名村造船所(大阪府)と共同で、液化天然ガス(LNG)を燃料とする石炭輸送船の開発に乗りだした。6日、船舶の検査、認証を行うロイド船級協会(英国)から専門家のリスク評価を踏まえた設計基本承認(AIP)を受け、基本設計を終えた。今後、ほかの低減策と比較しながら造船を検討する。

 東北電力によると、船会社、造船所、荷主の3社共同によるLNG燃料の石炭輸送船の基本設計でAIPを取得したのは国内で初めて。

 燃料にLNGを使うことで、従来の重油を燃料とした船舶と比べて硫黄酸化物の排出を全面的に抑制できる。2020年以降、一般海域での硫黄酸化物の規制強化が予定されていることから、その対応策としての意味合いも持つ。

 硫黄酸化物の抑制だけでなく、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)や酸性雨の原因となる窒素酸化物の排出量も大幅に削減できるという。

 LNGを燃料とする石炭輸送船は国内になく、世界でも就航は1隻のみで、3隻が造船中。