大熊に「仮設焼却施設」完成 18年2月、本格運転を開始

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大熊町に完成した仮設焼却施設

 大熊町内で出たがれきなどの災害廃棄物や家屋解体による廃棄物、除染で出た廃棄物などを焼却するため、環境省が同町小入野に建設していた仮設焼却施設が7日、完成した。来週以降に試験的な焼却を始め、来年2月に本格運転を開始する。2022年3月末までに約22万6000トンの処理を見込んでいる。

 施設は中間貯蔵施設の建設予定地内に建てられ、面積は焼却灰の保管施設などを含め約5ヘクタール。焼却炉1基で1日当たり最大200トンの廃棄物を処理できる。建設や運営などの事業費は約300億円。

 町内の災害廃棄物などを優先して処理し、施設能力の余力の範囲で、中間貯蔵施設内で発生した廃棄物や除染廃棄物を焼却処理する方針だ。中間貯蔵施設関連の廃棄物の処理開始時期などについては来年夏以降に町と協議する。

 放射性物質の飛散防止対策として排気から放射性物質を取り除く装置を二重に設置し、排気の放射線量も常に監視する。また、焼却施設や仮置き場周辺にモニタリングポストを設けた。

 現地で行われた火入れ式では、森本英香環境事務次官、渡辺利綱大熊町長ら関係者が火入れのボタンを押し、完成を祝った。森本次官は報道陣の取材に対し「町の復興の下支えを目指したい」と述べた。