県道原町川俣線「八木沢トンネル」3月開通へ 工期4カ月前倒し

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 南相馬市原町区と飯舘村八木沢を結ぶ県道原町川俣線の八木沢トンネル(延長約2345メートル)が、予定していたより約4カ月早く来年3月中にも完成し、延長約2.9キロのバイパスが開通する見通しとなった。原町川俣線は浜通りと中通りを結ぶ「ふくしま復興再生道路」の中でも最重点の道路に位置付けられ、早期完了を目指し整備が進められてきた。

 14日の12月定例県議会土木委員会で県が示した。震災と原発事故後、原町川俣線は南相馬市と県北、県中を結ぶルートとして重要性が増した。当初18年秋開通予定だったが同7月に早まり、さらに4カ月前倒しとなった。住民の帰還促進や浜通りの産業再生を後押しする福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想の実現など復興加速が期待される。

 八木沢峠は急カーブや急勾配に加え、冬季の積雪や凍結が車の通行の支障となっており、道路改良は地元住民の長年の悲願だった。震災後は交通量が2倍近くに増加。県は総事業費約80億円を投じて難所をトンネル化したほかカーブや急勾配を緩やかにした。

 想定より現場の地盤が安定しており、トンネル内の非常用装置、照明設備などの工事が順調に進んだことが工期短縮につながった。

 2011(平成23)年度の事業着手から約6年で完成する見通しとなったのを受け、桜井勝延南相馬市長は「早期完成は大きな喜び」と述べ、菅野典雄飯舘村長は「村民として首を長くして待っていた」と喜んだ。