復興の音色響く ふたば未来高吹奏楽部、創部3年目で初の定演

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創部3年目で初の定期演奏会を開いたふたば未来学園高吹奏楽部

 ふたば未来学園高吹奏楽部は24日、創部3年目で初となる定期演奏会をいわき市文化センターで開き、部員21人が復興の音色を響かせ、同校の歴史に新たな一ページを刻んだ。目標だった定期演奏会に、生徒からは「地域の人や保護者をはじめ多くの支えのおかげ」と感謝の言葉があふれた。

 吹奏楽部は開校に合わせて音楽部として活動を開始、1年生8人による楽器もないところからのスタートとなった。初年度の地区発表会では、部員が自分の体をたたいて音楽を奏でる「ボディーパーカッション」を披露した。その後、県内外から寄せられた楽器で練習に励み、昨夏に初めて県吹奏楽コンクール相双支部大会に出場するなど吹奏楽部としての活動を本格化。米国に渡って世界的なオーケストラと共演するなど大舞台での経験も積んだ。

 1~3年生までそろった今年は、吹奏楽部単独での定期演奏会を実現。3部構成で行い、楽器を提供してもらった武生商高(福井県)を訪問した際に教わったという「ラブ・ピース・アンダー・ザ・グルーヴ」や地域の祭りなどで演奏してきた「シュガーソング・アンド・ビターステップ」など、アンコール2曲を含む13曲を披露した。相馬市出身のオーボエ奏者、遠藤舞さんや南相馬市の合唱団MJCアンサンブルもゲスト出演し、花を添えた。

 創部メンバーの一人で初代部長を務める生徒(18)=3年=は高校生活初めてで、最後ともなった定期演奏会を終え「3年間の集大成と思い、全力を出し切った」と充実感をにじませた。演奏終了後は部員全員で会場の出口に立ち、来場者一人一人に頭を下げ感謝した。

 初代部長の生徒は「何もないところからここまで来ることができた」と振り返りながら「今以上に立派な吹奏楽部に育て上げてほしい」と後輩にエールを送った。