室蘭の園児からエール 飯舘に手紙と動画、村民の心の支えに

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「えがおのはながさきますように」と園児の思いが込められた手紙

 「みんなのえがおのはながさきますように」。原発事故による避難指示が今春、大部分で解除された飯舘村に、26日までに北海道室蘭市の幼稚園から手紙と動画が届いた。小さな園児からの力強いエールが、復興へと歩みを進める村民の心の支えになる。

 送り主は、同市の清泉幼稚園の年長園児。園児からは手紙のほか、村の公式ゆるキャラ「イイタネちゃん」のテーマソング「笑顔のタネ♪」を園児が同園の発表会で歌う動画も同封されていた。

 手紙には「もっとこのうたをみんなにしってほしいな」と、愛着を感じさせる一文も添えられていた。

 同園によると、村と同園にはこれまでつながりはなかった。同園の職員がテーマソングの「幸せ」や「笑顔」「みんなのため」という歌詞の意味に共感し、園児に聴かせたところ、興味を示したという。

 約1カ月練習し、発表会で披露。村民に元気になってほしいとの思いで、手紙と動画を届けた。

 村から700キロ以上離れたまちから届いた心温まる応援の気持ち。菅野典雄村長は「子どもなりの素直な気持ちがうれしい。前を向き続けて村の復興の姿を発信したい」と述べた。

 同園の山田加奈子教頭は「村とのなじみがなかったけれど、イイタネちゃんを通して知ることができた。これからも園でこの歌を大切にして代々受け継いでいきたい」と話す。

 震災と原発事故からの復興を目指す飯舘村と室蘭市に新たな絆の種がまかれた。