避難指示解除後初「仕事納め」 1年振り返り復興への思い強く

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「町民が帰りたい町をつくる」と述べる宮本町長(左)=富岡町

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が帰還困難区域を除き解除された富岡町、浪江町、川俣町、飯舘村は28日、各町村の役場で仕事納め式を行い、職員は1年を振り返りながら学校再開など復興への思いを強くした。県と県教育庁、県議会、県警は県庁で仕事納め式を行った。

 町役場で7年ぶり

 【富岡町】町役場で7年ぶりに行った。宮本皓一町長は職員約60人を前に、帰還困難区域を除く避難指示解除で復興事業が進展した成果を挙げ「町の長い歴史の中に大きな一ページが刻まれた。皆さんの努力に感謝している」と職員の労をねぎらった。
 一方、町内居住者が1日現在で376人にとどまっている実態に触れ「町民が率先して帰りたいと思える町を皆さんと共につくりたい」と呼び掛けた。

 もがき続けた1年

 【浪江町】昨年に続き役場本庁舎で行った。病気療養のため入院している馬場有町長に代わり、宮口勝美副町長が「避難指示解除という大きなうねりの中でもがき続けた1年だった。特定復興再生拠点区域(復興拠点)の認定を受けたことで年明け以降、関連業務の動きも出てくる。家族との時間を大切にしてリフレッシュしてほしい」と訓示した。
 仕事納め式は二本松市の町役場二本松事務所でも行った。

 山木屋の歩み紹介

 【川俣町】佐藤金正町長は職員約80人を前に、とんやの郷開業や山木屋郵便局の再開など山木屋の避難指示解除後の復興の歩みを紹介しながら「インフラが一歩前進した」と振り返った。山木屋での産業再開については「チャレンジの芽が出てきている。来年も支えていこう」と述べた。
 人口減少にも触れ「少子高齢化の認識を持ち、課題にチャレンジして結果を出すことが求められる」と訓示した。

 村再生へ動き進む

 【飯舘村】菅野典雄村長は約80人の職員を前に「確実に村の復興が進んだ1年だった」と述べた。
 「いいたて村の道の駅までい館」が開業したほか、唯一の帰還困難区域の長泥地区で、環境省による村内の除染で出た土壌の再利用が決まり、村再生への動きが進んだ。来春には、認定こども園と小中一貫教育校が再開する予定で、菅野村長は「リフレッシュして避難指示解除2年目を迎えよう」と呼び掛けた。