「箱根駅伝」頂点へ燃える指揮官 5チームに福島県出身の監督

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昨年の総合9位から巻き返しを狙う大八木監督(左)と高本主将

 来年1月2、3の両日に行われる新春の風物詩、第94回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)。出場21チーム(オープン参加の関東学連を含む)のうち、5チームの監督に福島県出身者が名を連ねた。学生ランナーが母校の威信を懸けてたすきをつなぐ熱きレースを目前に控え、頂点を目指す指揮官の目にも闘志が宿る。

 2002(平成14)年からの4連覇など6度の総合優勝を誇る駒大。「平成の常勝軍団」と称された駒沢も総合優勝は09年以降、遠ざかっている。王座奪還に向け、大八木弘明監督(59)=会津工高卒=は今年、学法石川高卒の高本真樹(まさき)選手(4年)を主将に任命。4連覇を目指す青山学院、出雲駅伝優勝の東海、全日本大学駅伝優勝の神奈川の3強を崩すため、チーム全体の底上げを図った。

 往路優勝は04年、復路優勝は13年と総合優勝にあと一歩の年もあったが、大八木監督は「青学や東洋が力をつけてくる中で(駒沢も)勝てないチームではなかった。今回は4年生から1年生までバランス良くエントリーができた。全日本でも4位に入り良くなっている」と手応えを感じている。高本主将は「駒沢は優勝が求められるチーム。伝統あるこのチームに走りで恩返ししたい」と大学4年間の集大成となる箱根路へ気合をみなぎらせる。

 青学の3連覇で2年連続総合2位に終わった東洋大の酒井俊幸監督(41)=学法石川高卒=は「青学の4連覇を阻むのは東洋」と意気込む。優勝4度を含め、前回大会まで9年連続3位以内の好成績。今回は1、2年生の若手を多く起用する。「例年になくフレッシュなチーム。挑戦者として思い切ったレースで最低でも10年連続3位以内は達成したい」と上位を見据える。

 古豪・早大を率いる相楽豊監督(37)=安積高卒=は今シーズン、出雲駅伝9位、全日本大学駅伝は7位と思うような成績を残せなかったが、箱根に照準を合わせ調整を進めてきた。「総合優勝が目標。今大会は混戦で順位変動がめまぐるしいレースが予想される。早稲田らしく泥臭く粘り強いレースで、タフな戦いを勝ち抜きたい」と闘志を燃やす。

 15年の予選会敗退後にコーチから昇格した国士舘大の添田正美監督(40)=岩瀬農高卒=は前回の総合20位から巻き返しを狙う。「前回大会は最下位と悔しい思いをした。シード獲得をまずは目指したい」と固い決意で臨む。主将の八巻雄飛(ゆうと)選手(4年、福島成蹊高卒)をはじめ、本県出身4人をエントリー登録した。「八巻は前回3区19位で苦い経験をした。今年は流れを変えてほしい」と期待を込める。

 このほか予選会で敗退した大学の選手から選出される関東学連チームの監督を、日大の武者由幸駅伝監督(34)=田村高卒=が務める。日大で4年連続で箱根路を走った武者監督は昨年、コーチから監督に就任し、監督として2度目の箱根に臨む。