風になびく『大漁旗』 浪江・ 請戸漁港で7年ぶり「出初め式」

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7年ぶりの出初め式で大漁旗をなびかせ沖へと向かう漁船=2日、浪江町・請戸漁港

 東京電力福島第1原発事故による避難指示が昨年3月に帰還困難区域を除いて解除された浪江町の請戸漁港で2日、7年ぶりとなる漁船の出初め式が行われた。朝日を浴び、色鮮やかな大漁旗をなびかせた18隻が沖合へと列をなして進み、ことし1年の豊漁と海の安全を祈った。

 漁港岸壁の復旧工事が昨年2月に終了し、26隻が帰還を果たしたことから、相馬双葉漁協が再開した。東日本大震災と原発事故前は約100隻が出港しており、規模を縮小しての実施となったが、関係者はようやく戻った新年の風物詩に笑顔を見せた。

 午前8時30分ごろ、多くの家族や友人に見守られて出港した漁船は沖合でお神酒を海にささげた。「盛大に出初め式を行えて感慨深い。本格操業への道のりは遠いが、ことしは7年間を取り戻す年にしたい」。同漁協請戸地区代表を務める「第11高栄丸」船主の高野一郎さん(70)は、沖合に出た漁船の先頭でかじを取り漁業の再興を願った。