「魅力ある町に」 浪江と富岡、7年ぶり町内で成人式

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「何事にも真摯に取り組む大人になる」と誓いの言葉を述べる山本さん=浪江町地域スポーツセンター

 8日の「成人の日」を前に、福島県内59市町村のうち39市町村で7日、成人式が行われた。

 東京電力福島第1原発事故による避難指示が昨年春に一部を除き解除された浪江町と富岡町では7年ぶりに町内で式が行われ、新成人たちが仲間との再会を喜び合い、故郷の復興へ決意を新たにした。

 「これまで培ってきた絆や、これから得る人と人とのつながりを大切にできる新成人を目指し、何事にも真摯(しんし)に取り組む」。浪江町地域スポーツセンターで行われた成人式で、出席した新成人114人を代表し、東洋大2年の山本幸輝さん(19)=埼玉県富士見市=が誓いの言葉を述べた。

 東日本大震災・東京電力福島第1原発事故発生時は浪江中1年だった。その後、避難生活を余儀なくされ、現在は同大国際地域学部で学ぶ。「自分たちの学年が、避難指示解除後初めての成人式を地元で行うというのは何かの縁なのかなと感じている」

 自宅は帰還困難区域にあるが、昨年3月の避難指示解除後は、町内でのイベントなどでたびたび訪れている。震災・原発事故による避難を経験して、故郷について気付いたのは「雪もあまり降らない。海と山があって、過ごしやすい場所だった」ということだった。

 将来は地元に戻ってきたいという気持ちはある。だが、大学での勉強や仕事で経験を十分に積んでから戻ってこないと力になれないと考えている。「今の浪江町はあまり魅力がない。だからこそ、魅力のある町にしたい」