福島・広野の高野病院が訪問看護 帰還住民の在宅医療対応

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訪問看護で利用者宅を訪問する4町村

 福島県双葉郡で唯一、入院患者を受け入れている広野町の高野病院を運営する医療法人社団養高会は11日、看護師が自宅療養者を訪ねる「訪問看護ステーションたかの」を開設する。

 訪問看護事業は町内で初めて。東京電力福島第1原発事故で避難指示が出た地域では帰還した住民の多くを高齢者が占めており、在宅医療のニーズの増加に応えたい考えだ。

 療養病棟での勤務経験を持つ看護師3人が所属し、双葉郡南部の広野、楢葉、富岡、川内4町村の利用者宅を訪問する。かかりつけ医の指示を受け、健康状態の確認や点滴などの医療処置、リハビリを通じて利用者や家族を支援する。

 高野病院は原発事故後も避難せず、院長だった故高野英男氏=当時(81)=が2016(平成28)年12月に自宅の火災で死去するまでただ一人の常勤医として診療。常勤医が2人となり、診療態勢が安定したことを受け、病院スタッフが高野氏の遺志を継ぎ、訪問看護事業の準備を進めてきた。