新型保存容器で初の赤ちゃん 乾クリニック開発、17年12月出生

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 郡山市の乾マタニティクリニック(乾裕昭院長)は11日、同クリニックが開発した、体外受精の受精卵を安全、的確に凍結する保存容器「クライオルーム」で凍結保存した人の受精卵の移植で、昨年12月に男児が産まれたと発表した。

 同クリニックによると、出産例は初めて。男児は出生時約3000グラムで、健康状態に問題はないという。同クリニックは、5月に開かれる日本卵子学会で成果を発表する。

 クライオルームは、円柱状の収納室に凍結保存液と受精卵を入れて凍結させる保存容器。常に適量の凍結保存液の中に受精卵を収納できるほか、乾燥のダメージを与えず、従来より安全に凍結できるようになった。

 同クリニックによると、日本産婦人科学会、院内倫理委員会の承認と患者の同意を得て同クリニックで行った、人の受精卵の臨床利用では、昨年12月30日までで、68例中28例の妊娠を確認している。今後、医療器具メーカー「北里コーポレーション」(静岡県富士市)が販売する予定。同クリニックの乾院長は「これまでの研究と臨床の成果が実を結んだ」と話した。同保存容器は、同クリニックが県の「ふくしま医療福祉開発事業費補助金」の採択を受け、開発に取り組んだ。