受験生26人代替輸送 センター試験、タクシー運転手が励まし急行

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「こんな経験は初めてだった」と振り返る伊藤さん

 大学入試センター試験の第2日が行われた14日、JR東北線でトラブルのため、列車に遅れが発生した。

 JR東日本は、試験時間に間に合うよう受験生にタクシー利用を促し、計26人の受験生が試験に臨むことができた。

 運行したタクシーは計8台。郡山市のJR郡山駅から試験会場の福島大(福島市)に1人、日大工学部(郡山市)に25人を送り届けた。

 郡山市のミツワ交通のタクシー運転手伊藤貞義さん(71)は日大工学部に4人を届けた。「頑張って」。伊藤さんの応援に4人は「はいっ」と元気に応え、試験会場に向かったという。

 伊藤さんによると、午前10時30分ごろ、駅から受験生らしき人たちが慌ただしくタクシーに次々と乗り込んだ。伊藤さんのタクシーにもJRが発行した「タクシー代行輸送依頼書」を握り締めた受験生らしき男性4人が乗車した。

 「大雪でもないのに何があったのか」。疑問に思った伊藤さんは「何かトラブルでもあったの」と、助手席に座った男性に尋ねた。男性らは詳細な情報までは知らなかったようだが、「列車が遅れた」と返答があった。

 ドライバー歴30年の伊藤さんは試験会場に急いだ。「こんな経験は初めてだった」と振り返った伊藤さん。「無事に志望校に合格してほしいね」と、受験生に吉報が届くことを願っている。