震災後初「津島の田植踊」 二本松で披露、浪江の郷土芸能継承へ

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浪江町津島地区に伝わる田植踊を披露する南津島の住民ら

 東日本大震災や東京電力福島第1原発事故を受け避難が続く浪江町津島地区で200年以上の伝統を誇る郷土芸能「津島の田植踊(たうえおどり)」が14日、避難先の二本松市の県男女共生センターで震災後初めて披露された。

 古里で踊りを復活させる見通しが立たず、担い手がいなくならないうちに映像に残して後世に伝えようと、地区で唯一活動する南津島郷土芸術保存会がNPO法人民俗芸能を継承するふくしまの会の協力で実施。各地に避難する住民に呼び掛けたところ中学生を含む男女26人が集まり、昨秋から町役場二本松事務所で練習に励んできた。

 県指定重要無形民俗文化財の田植踊は津島地区の南津島、上津島、下津島、赤宇木の四つの集落に伝わる。毎年1月に踊り手らが家々を回り、輪になって踊りながら豊作などを祈る。

 同NPO法人副理事長の懸田弘訓さん(80)は「輪になって踊ったり、早乙女が笠を外したりする変化は珍しい」と話す。

 保存会は収録前、駆け付けた町民らの前で踊りを発表した。会長の三瓶専次郎さん(69)は「5日間の練習だったが、何とか見せられる形になった」と笑みを浮かべた。今後の活動についてはメンバーで話し合いながら進めるという。