ものづくり日本大賞・最高賞に小松氏 環境に優しいポリ乳酸開発

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フランスで昨年11月に開かれたレセプションに出席した小松氏

 第7回「ものづくり日本大賞」で、いわき市・小松技術士事務所長の小松道男氏(54)が最高賞の内閣総理大臣賞を受賞した。小松氏は、トウモロコシのでんぷんと乳酸を原料にした環境に優しいプラスチック「ポリ乳酸」の成形技術を開発、「地道に取り組んできた技術開発が認められてうれしい」と喜びを語った。政府が15日発表した。

 小松氏によると、ポリ乳酸は原材料に石油などの化石燃料を一切使用せず土に埋めると微生物の働きで分解する、環境に優しい素材という。実用化に向け小松氏は豊栄工業(愛知県新城市)と共に成形技術の開発に当たった。耐熱化や軽量化、量産化も進め、豊栄工業がこの一連の技術で、ポリ乳酸を使った子ども用食器「iiwan(いいわん)」を商品化した。小松氏は豊栄工業との共同受賞となった。国内にとどまらず、環境保護に関心の高い米国やフランスなどで注目されており、2020年からフランス議会で自然分解素材の使い切り食器の使用が義務付けられるなど、世界的な広がりが期待できるという。

 小松氏は一連の技術で38件の特許を取得しており、環境に配慮した技術に「地球環境保護に役立つ本物の技術として、世界に普及していけば」と話した。

 ものづくり日本大賞は、製造現場や伝統技術を支える優秀な人材を表彰する制度で、内閣総理大臣賞の受賞者は小松氏ら24件71人だった。本県からは経済産業大臣賞に二本松市の大七酒造が選ばれている。