南会津「奮戦の秘史」 只見で戊辰セミナー、鶴ケ城落城後の抵抗

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南会津地方の戊辰戦争について意見を交わしたパネルディスカッション

 戊辰戦争150年に合わせ、南会津地方の戊辰の歴史を学ぶ「知られざる南会津戊辰セミナー」が20日、只見町で開かれた。鶴ケ城(会津若松市)下での激戦の陰に埋もれがちな同地方での奮闘の歴史を見つめ直し、節目の年に官民一丸となって戊辰の遺構やゆかりの地についてのPRを強化する方針を共有した。

 県南会津地方振興局、地元の郷土史家らでつくる奥会津只見戊辰150周年記念事業実行委員会の主催。地元の官民の観光、商工関連組織などから約200人が参加。パネルディスカッションなどが行われた。

 同事業実行委の飯塚恒夫会長は「町民にさえも知られていない歴史もある」と南会津の戊辰戦争の歴史の認知度の低さを指摘。戊辰戦争に詳しいフリーライター高橋盛男氏も「時代が経過すると歴史は生活や景観の中に紛れてしまう」と風化への懸念を述べた。

 飯塚会長は会津藩と一緒に戦った長岡藩(新潟県長岡市が本拠)との絆を生かし、同市との交流事業や、史跡などに標柱を建てる計画を進める考えを表明。奥会津博物館(南会津町)の渡部康人研究員も4月に南会津の戊辰戦争に関する企画展を開催する方針を示した。河井継之助記念館(只見町)の五十嵐アツ子氏もパネリストとして登壇した。

 渡部研究員は基調講演で、会津藩が降伏した1868(慶応4)年9月22日以降も「降伏の報が届くまで(南会津地方などでは)大規模な戦闘が行われていた」と説明した。参加者は地元でもあまり知られていなかった歴史の"秘話"に聞き入った。