吉永小百合さんが「撮影秘話」披露 映画・北の桜守への思い語る

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 郡山市の郡山テアトルで21日に行われた「北の桜守」の特別試写会。会場を埋め尽くした観客からの拍手が注がれる中、女優・吉永小百合さんが舞台あいさつに登場し、戦後の北海道で、寒さと貧しさに耐えながら、命懸けで息子を守り育てた主人公・江蓮(えづれ)てつに込めた思いを語った。

 「いつもの母親役と少し違い、今回はとってもたくましい母親を演じた。いかがだったでしょうか」。吉永さんが観客に語り掛けると、会場に再び拍手が湧き起こった。

 北海道網走市で、流氷のそばでの撮影にも挑戦した吉永さん。「冷蔵庫というより冷凍庫に入っている感じ。流氷が岸にぎっしりと押し寄せ、鼻も頬も真っ赤になってしまった」などと撮影秘話も紹介した。

 最後は「(東日本大震災があり)福島の皆さんは特に、古里の大切さを感じていると思う。『てつ』も古里を思って、一生を過ごしてきた。そういう思いと重ねながら見ていただければうれしい」と語った。

 観客「熱演に涙止まらず」

 女優として円熟期を迎えた吉永さんの演技に、観客は心を打たれた。郡山市の土門朱美さん(59)は「古里に対する熱い思いと、熱演に涙が止まらなかった」と感動冷めやらぬ様子。同市の野本百合子さん(72)は「女性が力強く生きる姿に感動した」と話した。

 舞台あいさつには、闇米屋の助手・岩木を演じた俳優・毎熊(まいぐま)克哉さんも訪れ、吉永さんと撮影の思い出話などを披露した。福島民友新聞社の五阿弥宏安社長が2人に花束を手渡した。