「全国植樹祭」で福島県産材を積極活用 桜の苗木贈り感謝へ

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県民が明るい未来に向かって歩む姿が表現された「お野立て所」のイメージ

 東日本大震災の被災地として初めて、6月10日に福島県南相馬市原町区雫(しどけ)で開かれる第69回全国植樹祭で、県は会場施設に県産材を積極的に活用し、震災と東京電力福島第1原発事故からの復興へ力強く歩む本県の森林、林業をPRする。また、全国植樹祭では異例の取り組みとして、各都道府県や駐日外国公館に三春滝桜の子孫樹とヤエザクラの新品種「はるか」の苗木を贈り、復興支援への感謝を表す。

 福島市で22日、大会前では最後となる県実行委員会(会長・内堀雅雄知事)が開かれ、会場整備や式典演出、招待者の輸送など各計画を盛り込んだ実施計画を承認した。2月2日に東京都で開かれる国土緑化推進機構の特別委員会で実施計画を正式決定し、準備作業を本格化させる。

 会場のシンボルで、19年4月に退位する天皇、皇后両陛下の座席となる「お野立て所」は県産スギ材を使い、柔らかな曲線はなだらかな山並みが連なる阿武隈山地を、異なるアーチの組み合わせは虹をイメージ。県民が明るい未来に向かって歩む姿を表現する。

 両陛下が津島マツやベニシダレなどの種をまくお手播(ま)き箱やお手植えに使う鍬(くわ)、会場に設置されるプランターカバー、ベンチなども県産材で製作する。会場整備は大会約1カ月前の5月ごろから始まる見通し。

 駐日外国公館からは約40人の参加を計画している。駐日大使や各都道府県に贈られる三春滝桜の苗木は、三春町の中郷小の児童が育成した。また、ヤエザクラの新品種「はるか」は国立研究開発法人森林総合研究所が開発、会津などを舞台にしたNHK大河ドラマ「八重の桜」で主演した女優の綾瀬はるかさんが命名した。

 内堀知事は実行委総会で「大会当日は福島県に寄せられた温かい支援への感謝の気持ちを伝え、復興へ力強く歩み続ける福島の姿や、命を守り、未来へと希望をつなぐ森づくりを広く発信する。開催機運の醸成と大会成功に向け、協力を願いたい」と述べた。