雇用や健康影響不安 廃炉作業員アンケート、先の工事量見えず

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 東京電力が福島第1原発で廃炉作業に当たる全作業員に労働環境の実態を尋ねた第8回アンケートで、無回答96人を除いた回答者5407人のうち、38.7%の2094人が第1原発で働くことに不安を感じていることが分かった。雇用の継続に関する不安が、被ばくによる健康影響への懸念をわずかに上回った。

 県や原発周辺市町村、専門家による県廃炉安全監視協議会の労働者安全衛生対策部会で東電が示した。不安を感じている作業員の割合は減少傾向だったが、前回と比べ4.4ポイント増えた。

 不安の理由(複数回答)は「先の工事量が見えないため、いつまで働けるかわからない」が962人で最多。「被ばくによる健康への影響」が960人、「安定的な収入が保証されない」が644人と続いた。

 東電は中長期的な工事量の見通しについて、元請け企業と意見交換し課題に対応する予定。被ばくの不安については、健康への影響を解説したDVDを元請け企業に配布しているほか、相談窓口を案内するなどして、引き続き理解を促す。

 作業エリアの線量低減や大型休憩所の設置など労働環境改善の取り組み11項目に対しては、全ての項目で85%以上の作業員が「良い」「まあ良い」と回答した。

 アンケートは昨年9月28日~10月31日に実施。東電社員を除く作業員6032人に調査票を配り、5503人から回答があった。