酒蔵改修、能舞台に 会津若松の名園・可月亭近く

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舞台披きに向けて稽古に汗を流す小島原さん(中央)ら

 会津若松市材木町にあるかつての酒蔵が能舞台「Performance Space KURA TAKAHASHI 蔵高橋」としてよみがえり、28日、同所で舞台披(びら)きが行われる。

 能愛好家でつくる輝雲会会津支部(小倉敏克主宰)のメンバーらは本番に向け熱心に稽古に取り組んでいる。

 1874(明治7)年ごろに建てられた蔵は、同支部のメンバーの一人で高橋庄貞酒店社長の小島原一枝さん(59)が所有し、改修後、蔵の中にひのき舞台をつくった。

 「町の景観を次世代に残すために壊したくなかった」と小島原さん。土壁を塗り直し、当時の柱や梁(はり)などはそのまま残した。蔵の近くには会津三庭園の一つに数えられる「可月亭」があり、名園とともに市内の景観づくりの後押しとなることも期待される。

 18日には、舞台披きの冒頭で行うめでたい演目の一つ「岩船」の稽古にメンバー6人が取り組み、立ち位置やせりふを確認した。

 舞台披き後は、一般市民に蔵の貸し出しも行う。小島原さんは「能が生活の中に溶け込んでいってほしい。わくわくを感じられる場所になることを期待したい」と話している。

 蔵の貸し出しは1回1万円から。申し込み、問い合わせは小島原さん(電話0242・27・4873)へ。