中心的な分野に「がん医療」 福島医大・保健科学部中間まとめ

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 2021年4月開設予定の福島医大保健科学部(仮称)について協議する設置準備委員会(委員長・竹之下誠一福島医大理事長)は25日、学部の特徴を盛り込んだ中間まとめを公表した。学部の中心的な学問分野として「がん医療」を掲げ、設置する4学科ともがんに関わる分野に重点を置いた。医療従事者が連携して当たる「チーム医療」に向けた教育を重視する方針も掲げた。

 保健科学部には理学療法学科(1学年当たりの定員40人)、作業療法学科(同40人)、診療放射線科学科(同25人)、臨床検査学科(同40人)を設置する。

 理学療法学科が重点を置くがん理学療法は、手術直後の呼吸器合併症予防や、日常生活復帰に向けたリハビリテーションなど、がん治療の全ての段階で理学療法士の関与が必要とされていることから、重点分野に掲げた。

 作業療法学科はがん作業療法、診療放射線科学科はがん診療などのための最先端放射線診療技術の教育、臨床検査学科はがんの早期発見、早期診断に有効な細胞診検査を担う細胞検査士養成をそれぞれ重点分野に掲げた。

 設置準備委の第5回会合が25日、福島市で開かれ、会議後に委員長の竹之下理事長と副委員長の紺野慎一福島医大理事、委員の矢吹省司福島医大教授が記者会見した。矢吹教授は「新学部設置で医大は6学科となり、医療系のユニバーシティー(総合大学)という段階になる。3学部一体となった教育を進めたい」と意欲を語った。医大は同日、ホームページで中間まとめを公開した。

 新学部の校舎は、同市の福島駅前通りに面する旧コルニエツタヤ跡地などに、地上8階建て(一部9階建て)、地下1階を建設する。延べ床面積約1万8000平方メートル。新年度から建設に着手する予定。