ITで福島の酒『バックアップ』 会津大生有志が研究会設立へ

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会津大日本酒研究会に参加する学生ら

 会津大(会津若松市)の学生有志が30日、同大公認サークル「会津大日本酒研究会」を設立する。日本酒造りや酒の文化の研究を目的に、県酒造組合や会津若松酒造協同組合とも連携していく。情報通信技術(ICT)に特化した大学の強みを生かし、全国新酒鑑評会の金賞受賞銘柄数で5連覇中の本県の酒造りをバックアップする。

 日本酒研究会は首都圏の大学などでは一般的で、本県の大学では初めてとみられる。県酒造組合の新城猪之吉会長(末廣酒造社長)は、25年前の同大開学時から酒造りを「学問」として学ぶ団体の設立を申し入れてきた。同大4年の杉井雄太さん(22)が発起人代表となり、酒造りへのICTの活用、海外への情報発信などを目指し、研究会を設立する。

 杉井さんによると、昨年の全国新酒鑑評会で金賞を獲得した本県の22銘柄のうち13銘柄が会津の銘柄ということもあり、「会津の地にある唯一の大学として役立てる活動はないか」と考え、設立に動いた。学生18人が参加予定だ。

 杉井さんは主な活動として酒造り工程の学習、販売促進に向けた市場調査の実施を想定。将来的には同大の学生が育てた酒米を使った「会津大発」の日本酒の開発や販売を目指す。各蔵元を回り、酒造りの課題などの調査も進めている。

 新城会長は「学生が日本酒に親しむきっかけになる」と喜び、酒造りに欠かせない温度管理や菌管理のデータ化などICTを活用できる分野の広がりにも期待する。

 今後、福島医大や福島大などにも設立を呼び掛けていきたい考えで、新城会長は「本県の大学に入学した学生は日本酒のよき理解者であってほしい」と話す。

 会津大日本酒研究会の設立総会は30日午後6時から、会津若松市のルネッサンス中の島で開かれる。