人気の朝市100回の節目 28日に新たな歴史、郡山の地方卸売市場

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「消費者に喜んでもらうことを第一に、200回に向けて新たな企画を考えていきたい」と意気込む会田さん

 毎月1度開かれる郡山市総合地方卸売市場の朝市が28日、100回の節目を迎える。"市民の台所"として親しまれ、毎回多くの来場者でにぎわう朝市が新たな歴史を刻む。

 2009(平成21)年の第1回から携わってきた郡山水産常務の会田裕一さん(58)は「新鮮で安いのが市場のイメージ。消費者の期待に応えてきた」と胸を張る。

 関係者によると、月1回の定期開催は県内唯一で、全国的にも珍しいとされており、消費者に新鮮で安価な魚介類や野菜、果物などを提供してきた。

 市場は08年まで年1回、朝市の前身となる「市場まつり」を開催していた。しかし、インターネット通販などの普及で市場外流通が増加し、市場への物流量が低下。これを受け、郡山水産会長の遠藤喜志雄同市場組合長(72)が中心となり、市場の活性化や市民への情報発信を目的に、毎月第4日曜日の「朝市」を開始した。

 東日本大震災が起きた11年3月は自粛したものの、開催を続け、年間約6万人が利用するまでに成長、延べ約46万1千人が訪れている。

 会田さんが企画した握りずしやイクラ丼、エビの天ぷらそば、うどんなどのコーナーは、毎回列ができる名物だ。定番メニューの仕掛け人として社員と共に市に立つ会田さんは「海産物を扱う業者として、消費者に月に1度は市場ならではの、安くて新鮮でおいしい魚を食べてほしい」と話す。

 本業は卸売業。回を重ねるごとに目が肥えていく来場者への接客は勉強の日々だ。

 「小売業者の苦労も感じながら、商品の説明や値段交渉を通して売り切り、お客さんから『おいしかったよ』と言ってもらえるのがうれしい。朝市ならではだ」と会田さん。「朝市は"祭り"。消費者に喜んでもらうことを第一に、200回に向け新たな企画を考えていきたい」と意気込む。

◆模擬競りなど開催

 100回目の朝市は28日午前6時30分~同9時、郡山市大槻町の同市総合地方卸売市場で開かれる。

 握りずしやイクラ丼、天ぷらそばなどのコーナーが設けられ、マグロの解体即売会や模擬競りなどのイベントが繰り広げられる。野菜や果物、魚介類も販売する。

 問い合わせは同市場組合(電話024・962・9976)へ。