全面人工芝で管理費8割減 福島・あづま球場、東京五輪へ改修決定

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全面人工芝化など改修後のあづま球場のイメージ

 福島県は29日、2020年東京五輪で野球・ソフトボール競技の一部試合が開催されるあづま球場(福島市)を全面人工芝化する改修計画を正式決定した。

 ソフトボールの国際大会が人工芝の会場で開かれていることや、排水性の改善の観点から県内の野球、ソフトボール競技の両団体から要望が出ていた。天然芝の外野、土の内野を全面人工芝に改修することで年間約2100万円のグラウンドの維持管理費が約8割縮減される見通しだ。

 県は18年度当初予算案に整備費の一部として5億円程度を計上する方針で、18、19両年度のオフシーズンに改修工事を行う。

 県庁で29日開いた関係部局長による東京五輪・パラリンピック関連事業推進本部会議で計画を決定した。人工芝化のほか、外野フェンスも改修し、機能性を向上。併せて、トイレの洋式化など老朽化施設を改修、車椅子の昇降設備の整備などでバリアフリー化を進める。

 人工芝への張り替えは19年度中に行う見通し。マウンドについては野球とソフトボールの両競技に対応できるよう設計する。

 球場全体の改修費は10億円を超える見込み。県は、スポーツ振興くじ助成金(補助率4分の3)や宝くじの売り上げを充てることで県費の負担を圧縮させる方針だ。

 県は、高校野球の大会などに影響が出ないよう考慮し、常設的な施設の改修をオフシーズン(11~4月)に行う計画。ただ、都が整備費を負担するドーピング検査室や記者室などの仮設施設については20年度に整備するため、一時的に球場を使用できなくなる見通し。

 内堀雅雄知事は会議で「五輪に向けた改修はもとより、日ごろ球場を利用する県民の利便性や安全性を高めることを念頭に置いてほしい。東京五輪開会式まで907日。福島復興の姿を発信できるよう全庁一丸となり取り組む」と述べた。