福島県内「凍える冬」 水道管の破裂相次ぐ、除雪作業はかどらず

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凍結により漏水した水道管の交換作業。作業員は対応に追われている=会津若松市

 強い寒波が続き、福島県内では水道管の凍結や破裂など生活への影響が出ている。雪が断続的に降り続き、さらに気温が低いために除雪作業が思うようにはかどっていない。大雪が続けば除雪費が不足する可能性もあり、各自治体も頭を悩ませている。

 県内市町村には、水道管の凍結や破裂などに関する問い合わせが相次いでいる。福島市には29日までに、水道管の凍結で水が出ないなどの問い合わせが72件、凍結による水道管破裂の連絡が54件寄せられた。問い合わせの件数は既に昨年度の3倍以上に上るという。

 会津若松市水道部の担当者は屋外の水道管に断熱材を巻くことや電熱ヒーターを内側に巻き付けることを呼び掛け、「不凍水抜き栓を閉めて水抜きしてほしい」としている。凍結した場合は蛇口や水道管にタオルをかぶせ、その上からぬるま湯をかけるか、ドライヤーの温風を直接当てるのが効果的という。業者も引っ張りだこで、31日に会津若松市で配管工事を行った男性(54)によると、先週は凍結の解凍作業が多かったが、今週は破裂に対応する機会が増えたという。

 凍結防止用品、売れ行き7倍

 ダイユーエイト(福島市)によると、店舗では融雪剤や水道管の凍結防止用品を求める買い物客が急増、水道管の凍結防止用品は例年の7倍ほどの売れ行きになっているという。同社の担当者は「店舗の目立つ場所に置き、分かりやすいようにしている」と話している。

 「何度も雪かきつらい」

 「同じ路線を何度も除雪しなければならない」。会津若松市道路維持課の細木伸副主幹は、例年以上に難しい除雪の苦労を口にする。

 細木副主幹によると、今年の降雪量は飛び抜けて多いわけではないが、22日ごろから雪が断続的に降り続き、民間保有分も含めて266台の除雪車をフル稼働させて歩道・車道の除雪を進めている。作業は深夜中心だが、今年は日中に雪が降るケースが多く、雪が積もり固まるので、除雪が難しくなっているという。

 市民も連日の雪にうんざりで、同市の男性(74)は「寒い中での雪かきは大変。雪が解けないので困る」と嘆く。同市の男性(64)は「何度も雪かきをするのはつらい。落雪も心配だ」と話した。