室屋義秀、予選3位で好発進 エアレース開幕戦・アブダビ大会

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開発が進むアブダビの高層ビルを背景に、予選のフライトを行う室屋=2日午後5時25分ごろ(日本時間同午後10時25分ごろ)、アラブ首長国連邦・アブダビ

 レース専用飛行機の国際大会「レッドブル・エアレース・チャンピオンシップ」の今季開幕戦となるアブダビ大会が2日、アラブ首長国連邦の首都アブダビで開幕、昨季年間総合王者の室屋義秀(45)=福島市=の年間総合連覇に向けた挑戦が始まった。この日は予選が行われ、室屋は3位と好発進した。

 予選は年間総合順位の最下位から順に飛び、昨季総合優勝を果たした室屋は最後にフライト。決勝は3日に行われ、室屋は1回戦で昨季総合3位のマクロード(カナダ)と対戦する。首位は室屋を0秒609上回ったドルダラー(ドイツ)。

 今季は世界各地で全8戦を行う。室屋は2日、開幕を前に「年間通して戦うので、チームを追い掛け応援してほしい」と現地アブダビでメッセージを送った。

 福島県福島市を拠点としている室屋は2016年にみんゆう県民大賞のスポーツ賞を受賞。昨年、県民栄誉賞を受賞、今年1月には福島市ふるさと栄誉賞を受けた。

 連覇へ高まる存在感

 「YOSHI MUROYA!」。司会者の紹介とともに室屋義秀の機体がコースに現れた。エメラルドグリーンのペルシャ湾の海上を飛んでいく。大勢のファンらが「ディフェンディングチャンピオン」の機体を見逃すまいと、まぶしそうに中東の空を見上げた。熱く盛り上がるエアレース開幕戦の地を訪れた。

 アラブ首長国連邦の首都アブダビは冬だが、昼間の気温は20度を超える。ここでの開幕戦開催は11回目で、大会は街に定着している。観客は地元アラブ人だけでなく、中国系やインド系、欧米系など、国際色豊か。街の各所には昨季、年間総合優勝した室屋のポスターが掲げられていた。王者として初めて臨む大会は、室屋の存在感の高まりを感じさせる。本人はこの日、「今年は(昨季アブダビ大会で1回戦敗退だった)反省も踏まえ安定した、いい状態で来ている」と冷静に現状を分析した。

 室屋と年間総合優勝を争うのは、各国のトップパイロット13人。各チームとも昨季より、機体をさらに速くするための努力を重ねている。V2を目指し、室屋はより厳しい競争に身を投じることになる。

 街に掲示された室屋のポスターには、こう書かれていた。「フーズ・ネクスト?」(次は誰?)