鹿児島工高生が楢葉訪問 吉田さん招待、福島民友の投稿通じ交流

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遠隔操作ロボットを視察する鹿児島工高の3年生と井上教諭(右)、吉田さん(右から2人目)=楢葉町・楢葉遠隔技術開発センター

 福島民友を教材に環境問題を学習してきた鹿児島工高(鹿児島市)の3年生5人が2日、福島県楢葉町を2泊3日の日程で訪れ、震災と原発事故から7年を迎える被災地の現状を学んでいる。

 本紙の読者投稿欄「窓」をきっかけに、同校の井上達三教諭(53)と4年間交流してきた同町井出の吉田茂さん(77)が招待、来県が実現した。「福島の今を自分の目で見て、鹿児島に伝えたい」。生徒は吉田さんへの感謝を胸に、学びへの情熱を燃やしている。

 楢葉町に滞在しているのは、いずれも工業化学系で18歳の生徒5人。井上教諭が引率した。

 井上教諭は震災後、課題研究の授業で、生徒が本県の今について考える取り組みを続けている。生徒による本紙への投稿を見た吉田さんと文通や紙面上で交流を重ねてきた。吉田さんは「遠く離れた九州の高校生や先生の情熱に感動した」と宿泊費や交通費を負担し「学びの総仕上げをしてほしい」と生徒らを招いた。

 一行は初日、楢葉遠隔技術開発センターを訪問。日本原子力研究開発機構(JAEA)職員の案内で遠隔操作ロボットなどを見学した。生徒は「廃炉まで30~40年かかるが、家族や子どもに福島での体験を伝えたい」と決意を語った。井上教諭は「環境やエネルギー問題、人との出会いの大切さを含めた総合的な勉強になる」と力を込めた。