昨季年間王者・室屋義秀選手『貫禄』 エアレース・開幕戦2位

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今季開幕戦で2位に入った室屋の機体(Joerg Mitter/レッドブル・コンテンツ・プール)

 レッドブル・エアレース・チャンピオンシップ今季開幕戦アブダビ大会で2位に輝いた室屋義秀(45)=福島市=は、昨季年間総合王者としての貫禄を感じさせるフライトで会場を大いに沸かせた。3日、レース終了後に表彰式が行われた。優勝にはわずかに届かなかった室屋だが、表彰式では喜びにあふれた笑顔を見せた。

 室屋は決勝開始前に福島民友新聞社など報道陣の取材に応じ「誰が相手でも、1ラウンドずつ丁寧にいくだけ」と意気込みを語った。ピート・マクロード(カナダ)については「対戦相手は強いが、年間のチャンピオンシップを考えれば、こうやって強い相手と1回戦で当たるのも悪くはないかなと思っている」と話していた。

 2日の予選1位だった2016年シーズン年間総合王者のマティアス・ドルダラー(ドイツ)については「かなり機体が速くなったね」と、昨年より進化したライバルの印象を語った。

 福島市のふくしまスカイパークを拠点とする室屋は「私の役割はレースを通じ、福島の現状を正しく世界に伝えていくことだ」とこれまで語ってきた。「福島に人は住めない」などといった誤った情報がいまだに残る中、震災と原発事故後の福島の正確な情報発信に取り組む。

 今季開幕戦の地で室屋は「福島をベースにして世界で戦っているということが広く知られている。震災、原発事故から6年以上が経過して、少なくともレース関係、モータースポーツ関係の中では風評はなくなってきたと思う」と、世界の福島に対する視線について語った。室屋は次戦のカンヌ大会から、改良した機体でレースに臨む。