福島県の外国人観光客、震災前超 台湾などから来県堅調

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福島県の外国人宿泊者数の推移

 2017(平成29)年1~11月に福島県を訪れた外国人観光客数は延べ8万9260人となり、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故前年の10年の実績8万7170人を初めて超えた。

 台湾やタイなどからの来県が堅調で、県が17年の目標に掲げる9万人の達成が確実視される。

 震災と原発事故で落ち込んだ外国人観光客の来県が徐々に回復する一方、多くの外国人観光客は東京都や大阪府、京都府などに集中しており、本県へのさらなる誘客が課題となる。

 観光庁が5日までに、17年11月の宿泊旅行統計の速報値を発表した。

 17年1~11月に本県の宿泊施設を利用した外国人を国・地域別で見ると、台湾が2万3180人で最も多く、中国1万5610人、タイ8260人と続いた。

 県は台湾やタイ、ベトナムに現地窓口を設置し「外国人目線に立った情報発信が奏功した」と分析。中国については、政府が復興支援策として発給している数次査証が誘客効果を発揮しているとみられる。

 県は、旅行者が震災前の10分の1ほどにとどまる韓国に対しゴルフやトレッキングなどをテーマにしたモニターツアーなどで情報発信を粘り強く続けるほか、台湾やタイ、ベトナム、オーストラリアなどの重点市場からの誘客を強化する。

 また、戊辰150年に合わせ、侍をテーマにした県内各地の観光資源の旅行商品化を支援、外国人観光客に売り込む。今月7~11日には、タイで開かれる旅行フェアに出展し誘客を促す考えだ。