柳津で「力にんにく」生産本格化 長期保存で通年出荷体制へ

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柳津町の会津ガーリックが生産する「力にんにく」(写真は熟成した黒ニンニク)

 柳津町の農業法人「会津ガーリック」は、糖度が高く風味豊かなブランドニンニク「力にんにく」の生産を本格化させる。ニンニクを長期保存して通年で出荷できる体制を整え、市場での発信力を強化する。

 融資で大型冷蔵庫

 会津商工信用組合と日本政策金融公庫が新たに設けた農業者向けの融資制度で資金を調達。大型冷凍・冷蔵庫を購入し、収穫後に乾燥させたニンニクを保存して随時出荷する。

 昨年3月に設立された同社は昨夏に初めてニンニクを出荷したが、ニンニクは常温では長期保存が難しく、収穫期以外は出荷できなくなる課題があったという。

 高品質の「力にんにく」は市場で好評で、安定供給を求める声が寄せられ、設備投資を決断した。

 同社は昨年、柳津、会津坂下、会津美里の3町に作付けした約1・5ヘクタールから約10トンを収穫した。通年出荷を足掛かりに将来的には約5ヘクタールまで面積を広げ、雇用拡大にもつなげたい考えだ。

 同社は遊休農地の解消などを目的に、柳津町の農家らが出資し、設立した。ニンニクの生産が盛んな青森県を参考に生産を始め、生ニンニクのほか、熟成し長期保存が可能な黒ニンニクなども出荷している。

 「力にんにく」は通常のニンニクより糖度が高いのが特徴。ミネラル分を含む水を畑に散布し、雪中でじっくり育てることで一般的な糖度が20~25度ほどなのに対し、力にんにくは38度以上になる。糖度が高まると風味が増し、鮮度も落ちにくくなるという。

 同社の鈴木力社長(63)は「地域の新しい特産品として販売し、遊休農地の解消や雇用創出につなげたい」と話す。

 会津商工信組と日本政策金融公庫の融資制度は、農林水産業分野での両者の連携強化を目的に昨年創設された「あいづアグリ・パートナーローン」で、今回が初めての融資となった。