絶滅種イワキアブラガヤ、北米原産種と解明 福島大・兼子准教授ら

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イワキアブラガヤのルーツを解明した(左から)兼子准教授、佐藤さん、首藤さん

 福島大は7日、同大共生システム理工学類の兼子伸吾准教授を中心とする研究グループが、県レッドデータブックで絶滅種として掲載されているカヤツリグサ科の植物「イワキアブラガヤ」の押し葉標本のDNAを分析し、同植物が北米からの移入種であることを突き止めたと発表した。研究成果をまとめた論文を学術誌「ジャーナルオブプラントリサーチ」に発表した。

 イワキアブラガヤは磐梯町で発見され、1933(昭和8)年に新種として発表された。39年に会津若松市で採集されたのを最後に現在まで生育が確認されていない。2012(平成24)年、同グループは84年前に採取された同大貴重資料保管室所蔵のイワキアブラガヤの標本のDNA解析に成功。結果を北米のイワキアブラガヤや近縁種と比較した結果、イワキアブラガヤが北米原産であることが明らかになった。

 昨年度同学類を卒業した東京都の会社員佐藤晃平さん(24)が卒業研究として取り組み、研究グループには同大大学院を昨年度修了した新潟大教育学部産学官連携研究員の首藤光太郎さん(29)らが加わった。

 福島大が7日開いた定例記者会見で兼子准教授と佐藤さん、首藤さんが発表した。首藤さんは「80年以上大切に保管されてきた標本だからこそ今回の研究ができた。資料保存の重要性を再認識した」と話した。