目視外でドローン把握 国内初、南相馬でシステム実証試験

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モニターの地図上でドローンの飛行位置を指し示す担当者

 東北総合通信局は7日、福島県南相馬市で、目視外で飛行する小型無人機「ドローン」の位置情報を電波を使って把握する新システムの実証試験を国内で初めて行った。システム実用化に向け昨年発足した検討会の座長を務める加藤寧東北大大学院情報科学研究科教授は「システムの確実性が実証されれば、物流分野などでより安全・安心なドローンの飛行が可能になる。数年以内の実用化を目指す」と期待を込めた。

 近年、災害対応や物流などの分野で、目視外で飛行するドローンの飛行位置を把握するシステムの需要が高まっているが自動で遠隔地まで飛ばすには衝突を避ける技術や運航管理システムの構築が必要になるという。

 新システムは400メガヘルツ帯の周波数の電波を使用し、ドローンから位置情報を地上に伝送するもので、携帯電話が使えないような場所でもドローンの位置を把握でき、中山間地域や災害時などでの活用が期待される。地上受信機から半径10キロ程度までの位置を、同一周波数で10機以上50機程度まで把握できる。

 試験にはドローン関連や情報通信事業者ら約50人が参加した。会場から半径10キロ内に2機のドローンを飛ばし、参加者がモニターに映し出された地図上でリアルタイムに動くドローンの飛行位置や軌跡を確認した。ドローン同士を接近させ、新システムが警報を鳴らして回避させる実験も行った。