相馬・大洲松川ラインは4月 津波被災地復旧、年度内84%完了へ

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 福島県相馬市の松川浦と太平洋を仕切り、海岸堤防と一体で県が代行整備を進めてきた市道大洲(おおす)松川線「大洲松川ライン」が、4月にも開通する見通しとなった。堤防上を通る市道の完成で、災害に強いまちづくりの形成に加え、浜通りの観光復興の推進が期待される。

 県が7日、帰還困難区域を除く東日本大震災の津波被災地の復旧・復興事業の見通しを発表した。本年度は46事業が完了する。本年度末までの累計では、全523事業の84%に当たる441事業が完了となる。

 南相馬市では渋佐萱浜(しぶさかいばま)地区の海岸と県道北泉小高線の復旧がそれぞれ1年前倒しで完了。いわき市平薄磯では、津波に備えた海岸堤防と防災緑地、県道豊間四倉線の多重防御が同市内で初めて完了した。

 復旧・復興事業全体の進み具合について県は、軟弱な地盤や地中に構造物があるなど現場の条件の変化や作業の調整などがあるものの、おおむね順調に工事が進んでいるとしている。

 環境省が旧避難区域内に開設している仮置き場などの撤去時期との調整が必要な2事業については、完了時期が未確定となっている。このため県は、全事業について「2020年度までにおおむね完了の予定」としている。