ふたば未来学園高1期生が合格 福島医大・医学部推薦入試

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 福島医大は7日、医学部推薦入試の合格者を発表した。37人(前年度比2人増)が合格し、このうち福島県内の合格者は31人(同1人増)だった。初の卒業生を出すふたば未来学園高からも1人が合格。「医師の卵」たちは、医師不足に悩む本県医療の充実に向け、それぞれ決意を述べた。

 ふたば未来学園高の1期生で初代生徒会長を務めた鯨岡洋星(ひろせ)さん(18)は、同校から初めて福島医大に合格。地元広野町から同大進学を目指して入学し「努力してきたことに自信を持って『大丈夫』と自分に言い聞かせながら結果を待った。合格できて安堵(あんど)している」と喜びをかみしめた。

 鯨岡さんは広野小5年で震災を経験、母の実家がある岩手県花巻市に約2年間避難した。広野中2年の時に古里へ戻り、サッカーを続けるうちに、スポーツ選手のけがを治療する医師への憧れが募っていった。

 新設されたふたば未来の門をくぐると、一つ一つ歴史を積み上げるように、生徒会とサッカー部の中心で活動、地域の課題を探る独自の「未来創造探究」に昨秋まで全力で打ち込んだ。

 進路指導教員の間でも受験への影響を心配して部活動を続けさせるべきか意見が割れた。「途中で終わりたくはなかった。最後までやり切りたい」。模試で思うように成績が伸びず、学習意欲を保つことに苦心したが、目標を諦めなかった。

 吉報が届いた7日はくしくも誕生日で家族や友人、教職員と二重の喜びを分かち合った。「さまざまな分野に興味を持って学び、幅広く診療ができる医師になりたい。特にスポーツ治療に強い医師になり、将来は双葉地方で働きたい」。高校生活を糧に、夢見た未来への道を切り開く決意だ。