高線量がれき管理へ 福島第1原発敷地内「廃棄物貯蔵庫」公開

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 東京電力は8日、福島第1原発の廃炉作業で出た高線量がれきなどを敷地内で保管するために新設した「固体廃棄物貯蔵庫」の第9棟を報道陣に公開した。1日の運用開始後、まだ廃棄物は搬入されていないが、敷地内で仮置きされている廃棄物や1、2号機で撤去された高線量のがれきなどを一時保管する計画だ。

 保管容量は、原発事故前から敷地内にあった1~8棟よりも多い約6万1200立方メートル(200リットルのドラム缶で約11万本分)。

 建物は地下2階、地上2階建ての鉄筋コンクリートで、廃棄物の表面線量に応じ毎時30ミリシーベルト超を地下2階、同30ミリシーベルト以下を地下1階、同1ミリシーベルト以下を地上1階、同0.05ミリシーベルト以下を地上2階で保管。同10シーベルト以下までの廃棄物が保管できるという。

 高線量がれきの搬入には遠隔操作できる自律運転システムを導入した無人フォークリフトを活用。建物には遮蔽(しゃへい)対策を施し、空調にフィルターを設けて放射性物質濃度を定期的に測定し、敷地境界の空間放射線量が年間1ミリシーベルトを超えないよう監視する。

 大淵一輝建築廃棄物対策グループ課長は「既設の貯蔵庫も活用し、がれきの安定保管に努める」と強調。東電は貯蔵庫を13棟まで増設する計画だが、廃棄物の最終処分方法は決まっていない。廃炉工程表「中長期ロードマップ」では、2021年度ごろに処理・処分の方策を示すとしている。