VR技術で地域貢献 会津大生が起業、ソフト開発

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「VRで会津大や福島に貢献したい」と仕事に取り組む秋山さん

 会津大(会津若松市)の秋山真範さん(21)=3年=は11日までに、仮想現実(VR)や立体映像の技術開発を行う会社を設立した。

 伝統工芸に関わる職人の作業効率化や、社会人の職業訓練などを最新技術で後押しする。

 同大関係者によると、同大生が在学中に起業するのは珍しい。若い力と同大で培ったICT(情報通信技術)を地域に還元する。

 会社名は「Anost(アナスト)VR」。ゲームなどで用いられるVRや、グーグルが開発した視界に立体映像を映し出すゴーグル型端末「ホロレンズ」のソフト開発を行う。

 秋山さんによると、VRやホロレンズそのものは世間で注目されているが、技術者が不足し需要に対応できていないという。

 昨年12月に設立し、会社には開発の依頼が寄せられている。秋山さんはVRで社会人の職業訓練を行うソフトを開発中。現実では再現するのが危険な場面や状況などを疑似体験できるようにして、研修の質を上げる狙いだ。

 また、ホロレンズを使い県内の伝統産業の職人の作業をサポートするソフトも開発、職人の作業効率を上げる効果が期待されている。一部の技術について特許申請を検討している。

 起業を志したのは、同大の先輩からVRを教わったことだった。将来はVRゲームを開発したいと思い、同大に進学。先輩にVRの開発ソフトの使い方を学び、同大公認サークル「VR部」もつくった。

 会津若松市内で空き家を見つけ、会社を置いた。「学生のうちならやり直せる。自分の力を試してみたかった」。不安なく、会社の仕事に没頭している。

 部員も春ごろから会社に住み込み、アルバイトとして開発をサポートする予定だ。「後輩にも自分が得た技術を教え、VRで福島県に貢献したい」と意気込む。